“松金油”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まつかねあぶら60.0%
まつがねあぶら20.0%
まつがねゆ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、繻子鬢しゅすびんのくずれを手早くき返し、美艶香びえんこう松金油まつかねあぶらきはじめたのは、もう恋のほかなにものもなく、一途いちずに大津とやらへ行って、法月弦之丞に会うつもりであろう。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
美艶香びえんかうには小町紅こまちべに松金油まつがねあぶらの匂ひこまやかにして髪はつくもがみのむさむさとたばね、顔は糸瓜へちまの皮のあらあらしく、旅客をとめては……
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「いいえ、伽羅きゃらか、でなければ松金油まつがねゆでも……」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)