“油布”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あぶらぬの33.3%
ゆふ33.3%
あぶらぎれ16.7%
ウエイス16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武田勢は、夜明けもまたず、それへじ登って、銃口を並べ、またほのおの枯れ柴や油布あぶらぬの分銅ふんどうをつけて、火の鳥のように、大手門の内へ投げこんだ。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
油布ゆふでくるんだ書類のような包と、さわるとかねの音のじゃらじゃらするズックの嚢だった。
卓子テーブルの上へひろげた油布あぶらぎれへ、拇指おやゆび程の大きさの現像フィルム。——ああ、怪殺人事件の犯人とのみ思ったのは誤り、敵はそれ以上の恐るべきスパイだったのだ。
劇団「笑う妖魔」 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
間もなく七尺に近い黒人が油布ウエイスを持った儘のそっと這入って来た。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)