“あぶらぬの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
油布66.7%
脂布33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武田勢は、夜明けもまたず、それへじ登って、銃口を並べ、またほのおの枯れ柴や油布あぶらぬの分銅ふんどうをつけて、火の鳥のように、大手門の内へ投げこんだ。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぼくは遁走とんそうをあきらめてかれらの命令どおりにした、数日前、ぼくらはつつみをさかのぼって茂林のなかに進んだ、とぼくらは、枝にひっかかったえたいの知れない油布あぶらぬのでつくったらしい
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
年少組はバクスターを首領しゅりょうにして、ヴィクンヤなどを入れておく小舎こやを建てることにむちゅうになった、小舎はサクラ号から持ってきた板をもってつくり、屋根は松やにをった油布あぶらぬのをもっておおい
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
それは木材と脂布あぶらぬのとで作られて、やっと寝台を入れるくらいの大きさであった。