油布ゆふ)” の例文
油布ゆふでくるんだ書類のような包と、さわるとかねの音のじゃらじゃらするズックの嚢だった。
「ただ、わずかに考えられる一つの策は、死を惜しまぬ将一人に、これも決死の壮丁十人を募り、燃えやすい樹脂や油布ゆふになわせて、風の夜、城中へ忍び入り、諸所から火を放つことです」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)