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円形
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まるがた
ふりがな文庫
“
円形
(
まるがた
)” の例文
旧字:
圓形
それッていうのが、近常さんの一代の仕事として、博覧会へ出品しようとおもくろみなすったのが、尺まわりの
円形
(
まるがた
)
の
釣香炉
(
つりこうろ
)
でしたとさ。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
顔の下部は
円形
(
まるがた
)
で、フィリッポ・リッピの描いた処女のような、
仇気
(
あどけ
)
ない
真面目
(
まじめ
)
さをそなえていた。顔色は少し曇っていた。
ジャン・クリストフ:05 第三巻 青年
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
塚のやや
円形
(
まるがた
)
に
空虚
(
うつろ
)
にして畳二ひら三ひらを敷くべく、すべて平めなる石をつみかさねたるさま、たとえば今の人の
煉瓦
(
れんが
)
を用いてなせるが如し。
知々夫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
もう一つの送風機の穴は、蓋があって、これが
外
(
はず
)
せないことはないが、なにしろ二十センチそこそこの
円形
(
まるがた
)
で、外は同じ位の大きさの鉄管で続いている。
俘囚
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
庄助が店座敷の方へ行って見ると、ちょうど半蔵はひとりいる時で、
円形
(
まるがた
)
の鏡なぞを取り出し、それに息を吹きかけ、しきりに鏡の面をふいているところであった。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
その壁には鉛筆画、チョオク画、油絵
等
(
とう
)
のスケッチを多く掛けあり。枠に入れたると入れざると
交
(
まじ
)
れり。
前手
(
まえて
)
に小さき
円形
(
まるがた
)
の鉄の
煖炉
(
だんろ
)
あり。その上に
鍋
(
なべ
)
類を二つ三つ載せあり。
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
二羽の
丹頂
(
たんちょう
)
の棲んでいる鉄柵でこしらえた、
円形
(
まるがた
)
の檻があり、檻の周囲は、ローマの円形劇場か、両国の国技館の観覧席のように爪先上りになって、その場所全体が
擂鉢形
(
すりばちがた
)
をしている。
動物園の一夜
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
高麗青皮の
胴乱
(
どうらん
)
、金具は趙雲の
円形
(
まるがた
)
、後藤宗乘の作、確かにも/\
外
(
ほか
)
に二つとない品でござります、
口惜
(
くや
)
しい事をしましたな、それと知ったら早くお
上
(
かみ
)
へ訴えて、
敵
(
かたき
)
を取ってやるのに
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
橡
(
マロニエ
)
の
円形
(
まるがた
)
な
木立
(
こだち
)
と一緒に次第に
矮
(
ひく
)
く地平の
彼方
(
あなた
)
へ沈んで
行
(
ゆ
)
く。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
名は知らず、西洋種の見事な草花を
真白
(
まっしろ
)
な大鉢に植えて飾った蔭から遠くその半ばが見える、
円形
(
まるがた
)
の
卓子
(
テエブル
)
を囲んで、
同一
(
おなじ
)
黒扮装
(
くろいでたち
)
で
洋刀
(
サアベル
)
の輝く
年少
(
としわか
)
な士官の
一群
(
ひとむれ
)
が飲んでいた。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“円形”の意味
《名詞》
円形(えんけい)
円の形。丸い形。
(出典:Wiktionary)
円
常用漢字
小1
部首:⼌
4画
形
常用漢字
小2
部首:⼺
7画
“円形”で始まる語句
円形劇場
円形植込
円形闘技場
円形野外劇場