“燻製”の読み方と例文
読み方割合
くんせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或る日、博士は瓶詰のビスケットと、瓶詰のアスパラガスとで朝飯をとりながら、ふと博士の大好きな燻製くんせいもののことを思い出した。
昨今の私の詩歌は燻製くんせいにしんだ。燻製の鰊と桐の花と一緒にされるものか。ほんのかりそめの煩悩であるが今のうちに一寸でも昔に還って見たい。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
そこへまた、燻製くんせいの顔をした、モンペ姿の婦人がやって来ると、ハンドバッグを下に置きぐったりと膝を伸した。……日は既に暮れかかっていた。
夏の花 (新字新仮名) / 原民喜(著)