“えみの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
海老66.7%
恵美33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、越中次郎兵衛と海老えみの次郎が、先陣を争っているうちに、その夜も、空しく過ぎてしまったのは、何としても平家に運がなかったのである。
平家の大将軍には小松の新三位中将資盛、同少将有盛、丹後侍従忠房、備中守師盛、侍大将には伊賀平内へいない兵衛清家、海老えみの次郎盛方が任ぜられ、勢三千余騎で三草山の西麓に押し寄せて陣を張った。
隅屋すや新左、恵美えみの正遠、河原九郎正次など、いずれも兄の手勢の者だ。——すぐこのさきの一叢いっそうの林に、正成以下みな旗を伏せて、しばし戦機を見つつ一ト息入れておられるという。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)