“ざりがに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蝲蛄80.0%
蜊蛄20.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
にんじんは、こういう話を聞いた。——「蝲蛄ざりがにるのには、𨿸の臓物ぞうもつ牛豚ぎゅうぶたなどのくずより、猫の肉が一番いい」
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
にんじんは、口をつぐませるために、それを打とうとでもするように、そっと玉網のさおを引き上げると、これはまた、あしの繁みから、大きな図体ずうたいをした蝲蛄ざりがにがいくつとなく現われてくる。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
網には蝲蛄ざりがにが二匹ひっかかっていたし、鯉も一尾網の中で光っていた。
雪溶けの沢水の中には、のそのそと歩きまわる蝲蛄ざりがに
葡萄蔓の束 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それというのも、いろんな道が四方八方へ、まるで袋から蝲蛄ざりがにを逃がしたように、矢鱈無性やたらむしょうに伸びひろがっている始末で、これではセリファンがどんなに無駄道を喰ったところで、決して彼の罪とは言えなかったからである。
これはね、有名な蜊蛄ざりがによ。……日本の食通がひどく珍重するんですって。あたし、日本アルプスの山のホテルでいちどいただきましたわ。となりのテーブルにフランス人がいましてね、これが皿に盛って出ると、エクルビース、エクルビース! といって夢中になってよろこんでいましたわ。
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)