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蝲蛄
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ざりがに
ふりがな文庫
“
蝲蛄
(
ざりがに
)” の例文
女の市場商人が
啀
(
いが
)
みあひながら、罵る相手に
蝲蛄
(
ざりがに
)
をつかんで投げつけてゐるのや、
大露西亜人
(
モスカーリ
)
が片手で自分の山羊髯をしごきながら、片手で……。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:03 ソロチンツイの定期市
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
にんじんは、口を
噤
(
つぐ
)
ませるために、それを打とうとでもするように、そっと玉網の
棹
(
さお
)
を引き上げると、これはまた、
蘆
(
あし
)
の繁みから、大きな
図体
(
ずうたい
)
をした
蝲蛄
(
ざりがに
)
がいくつとなく現われてくる。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
雪溶けの沢水の中には、のそのそと歩きまわる
蝲蛄
(
ざりがに
)
。
葡萄蔓の束
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
網には
蝲蛄
(
ざりがに
)
が二匹ひっかかっていたし、鯉も一尾網の中で光っていた。女たちは、どうやら喧嘩でもしているらしく、何かしきりに
啀
(
いが
)
みあっている。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「
蝲蛄
(
ざりがに
)
を
捕
(
と
)
るのには、𨿸の
臓物
(
ぞうもつ
)
や
牛豚
(
ぎゅうぶた
)
などの
屑
(
くず
)
より、猫の肉が一番いい」
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
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まるで袋から
蝲蛄
(
ざりがに
)
を逃がしたように、
矢鱈無性
(
やたらむしょう
)
に伸びひろがっている始末で、これではセリファンがどんなに無駄道を喰ったところで、決して彼の罪とは言えなかったからである。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
蝲蛄
(
ざりがに
)
は、彼を取り囲む。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
“蝲蛄”の意味
《名詞》
ざりがにの漢名。
(出典:Wiktionary)
蝲
漢検1級
部首:⾍
15画
蛄
漢検1級
部首:⾍
11画