“矢鱈無性”の読み方と例文
読み方割合
やたらむしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まるで袋から蝲蛄ざりがにを逃がしたように、矢鱈無性やたらむしょうに伸びひろがっている始末で、これではセリファンがどんなに無駄道を喰ったところで、決して彼の罪とは言えなかったからである。
すると、背後から大声でもって、警告してやりたい程、矢鱈無性やたらむしょうに不安に襲われた。この嘔気はきけのようにつきあげてくる不安は、あながち酩酊めいていのせいばかりでは無いことはよく判っていた。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)