生活くらす)” の例文
小判一枚に青差一本! これは実際民弥たみやにとっては、大変もない誘惑であった。それだけの金が今あったら、相当永く生活くらすことが出来る。そこで民弥は考えた。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
太平記よみ獣のしつけ師——しがない商売もかずかずあるが、猫にたかっている蚤を取って、鳥目ちょうもくをいただいて生活くらすという、この「猫の蚤とり」業など、中でもしがないものであろう。
猫の蚤とり武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)