-
トップ
>
-
どうきふ
此の第壱号を出したのが明治十八年の五月二日です、
毎月壱回の
発行で
九号まで続きました、すると、社員は
続々殖ゑる、
川上は
同級に
居りましたので、
此際入社したのです
家庭で
暖かに
育つた
上に、
同級の
學生位より
外に
交際のない
男だから、
世の
中の
事には
寧ろ
迂濶と
云つても
可いが、
其迂濶な
所に
何處か
鷹揚な
趣を
具へて
實社會へ
顏を
出したのである。
当時既に
素人芸でないと
云ふ
評判の
腕利で、
新躰詩は
殊に
其力を
極めて
研究する所で、
百枚ほどの
叙事詩をも
其頃早く作つて、二三の
劇詩などさへ有りました、
依様我々と
同級でありましたが