久坂葉子
1931.03.27 〜 1952.12.31
著者としての作品一覧
幾度目かの最期(新字新仮名)
読書目安時間:約1時間3分
熊野の小母さんへ。 あなたには四、五年も昔から、よくお便りしてます。けれど、こんな殺風景な紙に、宿命的な味気ない字を書くことは、はじめてです。いつも、信州の紙とか、色のついたアート …
読書目安時間:約1時間3分
熊野の小母さんへ。 あなたには四、五年も昔から、よくお便りしてます。けれど、こんな殺風景な紙に、宿命的な味気ない字を書くことは、はじめてです。いつも、信州の紙とか、色のついたアート …
幾度目かの最期(新字新仮名)
読書目安時間:約1時間14分
熊野の小母さんへ。 あなたには、四五年も昔から、よくお便りしてます。けれど、こんな殺風景な紙に、宿命的な味気ない字を書くことは、はじめてです。いつも、信州の紙とか、色のついたアート …
読書目安時間:約1時間14分
熊野の小母さんへ。 あなたには、四五年も昔から、よくお便りしてます。けれど、こんな殺風景な紙に、宿命的な味気ない字を書くことは、はじめてです。いつも、信州の紙とか、色のついたアート …
落ちてゆく世界(新字新仮名)
読書目安時間:約40分
ある日—— 足音をしのばせて私は玄関から自分の居間にはいり、いそいで洋服をきかえると父の寐ている部屋の襖をあけました。うすぐらいスタンドのあかりを枕許によせつけて、父はそこに喘いで …
読書目安時間:約40分
ある日—— 足音をしのばせて私は玄関から自分の居間にはいり、いそいで洋服をきかえると父の寐ている部屋の襖をあけました。うすぐらいスタンドのあかりを枕許によせつけて、父はそこに喘いで …
女(新字新仮名)
読書目安時間:約7分
女は五通の手紙を書き、それ/″\白い角封筒に丁寧におさめた。内容は悉く同じものであった。封をしてから、女は裏に自分の名前を書いた。それから五つの表書をしばらく思案していたが、やがて …
読書目安時間:約7分
女は五通の手紙を書き、それ/″\白い角封筒に丁寧におさめた。内容は悉く同じものであった。封をしてから、女は裏に自分の名前を書いた。それから五つの表書をしばらく思案していたが、やがて …
久坂葉子の誕生と死亡(新字新仮名)
読書目安時間:約16分
今からざっと三年半前、一九四九年の夏前に、久坂葉子は、この世に存在しはじめた。人間の誕生は、偶然に無意識のうちに、それでいておごそかに行われるものだと思う。しかし、この名前は、自分 …
読書目安時間:約16分
今からざっと三年半前、一九四九年の夏前に、久坂葉子は、この世に存在しはじめた。人間の誕生は、偶然に無意識のうちに、それでいておごそかに行われるものだと思う。しかし、この名前は、自分 …
入梅(新字新仮名)
読書目安時間:約20分
わたしは庭に降りて毛虫を探し、竹棒でそれをつきころしていた。それは丁度、若葉が風にゆらいでいきいきとしており、モスの着物が少しあつすぎる入梅前のこと、素足にエナメル草履の古いのをつ …
読書目安時間:約20分
わたしは庭に降りて毛虫を探し、竹棒でそれをつきころしていた。それは丁度、若葉が風にゆらいでいきいきとしており、モスの着物が少しあつすぎる入梅前のこと、素足にエナメル草履の古いのをつ …
灰色の記憶(新字新仮名)
読書目安時間:約2時間12分
私は、いろんなものを持っている。 そのいろんなものは、私を苦しめるために活躍した。私の眼は、世間や自然をみて、私をかなしませた。私の手足も徒労にすぎないことばかりを行って、私をがっ …
読書目安時間:約2時間12分
私は、いろんなものを持っている。 そのいろんなものは、私を苦しめるために活躍した。私の眼は、世間や自然をみて、私をかなしませた。私の手足も徒労にすぎないことばかりを行って、私をがっ …
鋏と布と型(新字新仮名)
読書目安時間:約15分
マネキン人形 谷川諏訪子 机、テーブル、椅子、など散在、中央より、上手に、ボディー、着尺、散在、奥まったところに、マネキン人形、布をまとって、ポーズしている。(註、マネキンは、メー …
読書目安時間:約15分
マネキン人形 谷川諏訪子 机、テーブル、椅子、など散在、中央より、上手に、ボディー、着尺、散在、奥まったところに、マネキン人形、布をまとって、ポーズしている。(註、マネキンは、メー …
華々しき瞬間(新字新仮名)
読書目安時間:約1時間32分
南原杉子。うまれは火星日である。地球に最も近い軍神マルスの影響をうけ、最も強烈に、そのエネルギーを放射。戦闘的性質を有し、目的に対して積極的なれど、多難な運命である。その上、人生の …
読書目安時間:約1時間32分
南原杉子。うまれは火星日である。地球に最も近い軍神マルスの影響をうけ、最も強烈に、そのエネルギーを放射。戦闘的性質を有し、目的に対して積極的なれど、多難な運命である。その上、人生の …
“久坂葉子”について
久坂 葉子(くさか ようこ、1931年3月27日 - 1952年12月31日)は、日本の小説家。本名、川崎澄子(かわさき すみこ)。神戸川崎財閥を興した川崎正蔵の曾孫にあたる。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)
“久坂葉子”と年代が近い著者
きょうが誕生日(2月28日)
今月で生誕X十年
今月で没後X十年
メアリー・ウォルストンクラフト・シェリー(没後170年)
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(没後140年)
福沢諭吉(没後120年)
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン(没後100年)
小出楢重(没後90年)
田中貢太郎(没後80年)
宮島資夫(没後70年)
村松梢風(没後60年)
今年で生誕X百年
今年で没後X百年
アリギエリ・ダンテ(没後700年)
ウラジミール・ガラクティオノヴィチ・コロレンコ(没後100年)
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン(没後100年)
池田輝方(没後100年)
岡崎雪声(没後100年)