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『ドミノのお告げ』
ふりがな文庫
『
ドミノのお告げ
(
ドミノのおつげ
)
』
或る日。—— 足音をしのばせて私は玄関から自分の居間にはいり、いそいで洋服をきかえると父の寝ている部屋の襖をあけました。うすぐらいスタンドのあかりを枕許によせつけて、父はそこで喘いでおります。持病の喘息が、今日のような、じめじめした日には必 …
著者
久坂葉子
初出
「VIKING 17号」1950(昭和25)年4月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約42分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間10分(300文字/分)