“クワルティーラ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
借室50.0%
貸室25.0%
25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
借室クワルティーラの初めての夜卓子にある猫柳の枝。
四つの世帯がたった一つの台所しかない貸室クワルティーラに生活を営み、あらゆる小学校は二部教授をさずけ、Yと私とはすでに二ヵ月、ホテルの一室に生活しつづけなければならないことになる。
モスクワ印象記 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
私があるいはYが、夜の第二十一時五十分になってハッと思い出し、最大速力で事務室カントーラへかけ下りるのも、それ故無理ないしだいではないか。貸室クワルティーラは一杯だ。ホテルには空いた部屋がある。
モスクワ印象記 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
パウマン区何々通五八番地、クワルティーラ十五号に住んでいる某々工場の職工イワン・ボルコフは、一週間に少くとも三遍は酔ぱらって夜中に帰って来る。彼は室の戸を先ずうんと叩いて近所を起こす。
スモーリヌイに翻る赤旗 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)