“閉場”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はね81.8%
かぶ9.1%
あけ4.5%
とじ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いろんないきさつがあって、やがて閉場はねると、その子供は、是非日本の写真が見たいから、ホテル迄送ってゆくということになった。
時計 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
豊吉の推測はことごとくはずれなかった。小屋が閉場かぶってから、お花はどう説き付けたかお絹を誘い出して向島へ駕籠で行った。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
こういう人たちは、中村座が閉場あけば中村座の何屋へ、新富座ならば何処どこと、三、四軒の芝居茶屋を助けもするが、歌舞伎の梅林ばいりんとか三洲屋とか、一、二の茶屋で顔のうれている男衆たちだった。
それは太夫元がふと恐しい密謀を洩れ聞いたので、前途のある玉之助のために、実入みいりのよい興行を閉場とじてしまったのであった。
竹本綾之助 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)