“しめき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
閉切57.1%
締切23.8%
絞木14.3%
〆切4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ピッタリと閉切しめきったその障子の内側の黒檀縁こくたんぶちの炉のそばに、花鳥模様の長崎毛氈もうせんを敷いて、二人の若い女が、白い、ふくよかな両脚を長々と投出しながら
名君忠之 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
自分はSさんの帰ったのち、毎日の仕事にとりかかった。それは「サンデイ毎日」の特別号に載せる小説だった。しかも原稿の締切しめきりはあしたの朝に迫っていた。
子供の病気:一游亭に (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
其塲に仆れても捕へられての絞木しめきの上にも思ひ殘す事はござりませぬ、唯うらめしきはのがるゝ丈のがれて來よのお詞、さりとはおなさけとも申まじ、逃れんと思ふ卑怯にて人一人やられん物か
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
武の家は一軒の母屋おもやと一軒の物置とありますが物置はいつも戸が〆切しめきってあってその上にがけから大きなかしの木がおっかぶさっていますから見るからして陰気なのでございます。
女難 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)