締切しめき)” の例文
そこへおともだちがておはなしをしてゐると、どこから這入はいつてたものか、また椽側えんがはた、わたしあわてゝ障子せうじ締切しめきつた。
ねこ (旧字旧仮名) / 北村兼子(著)
自分はSさんの帰ったのち、毎日の仕事にとりかかった。それは「サンデイ毎日」の特別号に載せる小説だった。しかも原稿の締切しめきりはあしたの朝に迫っていた。
子供の病気:一游亭に (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
やがて唱歌の声がきこへた。讃美歌といふものだらうと考へた。締切しめきつた高い窓のうちの出来事できごとである。おん量から察すると余程の人数らしい。美禰子の声もそのうちにある。三四郎は耳を傾けた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
あいの襖を締切しめきって、そこにあった小さな机の上に洋燈ランプを置き、同じくそこにあった小坐蒲団こざぶとんの上に身を置くと、初めて安堵あんどして我に返ったような気がした。同時に寒さがひどく身にみて胴顫どうぶるいがした。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
本号で犯人探しを締切しめきります。
地獄風景 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)