“とじこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
閉籠38.5%
綴込30.8%
閉込15.4%
幽閉7.7%
鎖閉7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『ハテナ……ここはどこで、今はいつで、俺は何という名前の人間なんだろう』とか『おれは一体、何のためにこんな処に閉籠とじこめられているんだろう』
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
これは俳句分類といふ書物の編纂へんさんをして居た時に常に使ふて居たものでその頃は毎日五枚や十枚の半紙に穴をあけて、その書中に綴込とじこまぬ事はなかつたのである。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
晃 何、あらたまって、そんな心配をするものか。……晩方閉込とじこんで一燻ひといぶし燻しておくと、蚊が大分楽になるよ。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つまりその青年が、正木先生と私とのために、この病室に幽閉とじこめられて、想像も及ばない恐ろしい精神科学の実験を受けている苦しみを詳細に描写したものに過ぎないのですが
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
長者すなわち妙光を一室に鎖閉とじこめ、自ら食を衆僧に授くるその間、妙光室内でかの僧この僧と、その美貌をおもい出し、極めて愛染あいぜんを生じ、欲火に身の内外を焼かれ、遍体汗流れて死んだ。