“とぢこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
閉込37.5%
閉鎖25.0%
鎖込12.5%
閉籠12.5%
閉罩12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにがつて、こんなところになにわるいことでもした人間にんげんのやうに、だれをみても、かうしててつ格子かうしか、そうでなければ金網かなあみ木柵もくさく石室いしむろ板圍いたがこいなんどのなか閉込とぢこめられてさ
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
それから、或時宿の女中の十二位なのに催眠術をけて、自分の室に閉鎖とぢこめて、半時間許りも何か小声でしきりに訊ねて居た事があつた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ロミオ ちがはぬが、狂人きちがひよりもつら境界きゃうがい……牢獄らうごく鎖込とぢこめられ、しょくたれ、むちうたれ、苛責かしゃくせられ……(下人の近づいたのを見て)や、機嫌きげんよう。
カピ妻 心得こゝろえました、むすめこゝろ明日あすはやたゞしましょ。今宵こよひ悲嘆なげきとらはれて、閉籠とぢこめてのみまする。
やがて月はのぼりて桂の川の水烟みづけぶり、山の端白はしろ閉罩とぢこめて、尋ぬる方は朧ろにして見えかず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)