“とぢこも”の漢字の書き方と例文
語句割合
閉籠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
し前に述べたやうな大多数の婦人の正直と労力とが仏国今日こんにちの富を助長して居る事のおほいなのを想ふならば、台所にばか閉籠とぢこもつて居る婦人のまで役立たないことがわかるであらう。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
小松殿逝去せいきよと聞きては、それもかなはず、御名殘おんなごり今更いまさらしまれて、其日は一日ばう閉籠とぢこもりて、内府が平生など思ひ出で、𢌞向三昧ゑかうざんまいに餘念なく、夜に入りては讀經の聲いとしめやかなりし。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
かけ用人無事に紀州表の取調とりしら行屆ゆきとゞき候樣丹誠たんせいこらし晝は一間に閉籠とぢこもりて佛菩薩ぶつぼさつ祈念きねんし別しては紀州の豐川とよかは稻荷いなり大明神だいみやうじん遙拜えうはいし晝夜の信心しんじんすこしも餘念よねんなかりしにかゝる處へ伊豆守殿より使者ししや
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)