“一燻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとくべ40.0%
ひとく20.0%
いとく20.0%
ひといぶ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清「おれは今通りがゝって雨にって逃げる処がねえのに、雷様らいさまが鳴って来たから魂消たまげておめえらがうちへ駈込んで、今囲炉裡へ麁朶ア一燻ひとくべしたゞ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「どうだね、一燻ひとくべあたつたらようがせう、いますぐくから」と傭人やとひにんがいつてくれてもおしなしりからえるのを我慢がまんして凝然ぢつ辛棒しんぼうしてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
しなあつものなら身體からだあたゝまるだらうとおもひながら、自分じぶんひどものういのでなんでもおつぎにさせてた。おつぎはねばのないむぎつたぽろ/\なめしなべれた。おしな麁朶そだ一燻いとくつ込んだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
晃 何、あらたまって、そんな心配をするものか。……晩方閉込とじこんで一燻ひといぶし燻しておくと、蚊が大分楽になるよ。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)