“いとく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
糸繰30.0%
威徳20.0%
懿徳20.0%
意篤10.0%
一燻10.0%
遺徳10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
駄菓子だがし草鞋わらじ糸繰いとくりの道具、膏薬こうやく貝殻かいがらにはいった目薬、そのほか村で使うたいていの物を売っている小さな店が一軒きりしかなかったのである。
おじいさんのランプ (新字新仮名) / 新美南吉(著)
と、功を天子の威徳いとくに帰しながら、暗に自己の大なることを自分の口から演舌した。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「廿三日。晴。月番意篤いとくより通用。御隠居様御不快為御看病東京府出府被仰付。尤養竹交代、支度出来次第之旨。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
次に日録に始て意篤いとくと云ふものの来訪が書してある。「十五日。雨。意篤来。」按ずるに川村意得重善しげよしの子、長を重監しげあきと云ひ、仲を新助退しんすけたいと云ひ、季を敬蔵重文けいざうしげぶみと云ふ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
しなあつものなら身體からだあたゝまるだらうとおもひながら、自分じぶんひどものういのでなんでもおつぎにさせてた。おつぎはねばのないむぎつたぽろ/\なめしなべれた。おしな麁朶そだ一燻いとくつ込んだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ぼくらはあとにくるもののために、もっとも正しき人となり、もっともよき人となるべく努力どりょくしなければならん。左門先生の遺徳いとくを思うとともに、ぼくらもまた、第二の左門先生となりたいものだ
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)