鬱々くさ/\)” の例文
同家ではこれを広い世間にたつた一つしか無い宝物ほうもつとして土蔵にしまひ込んで置いた。そして主人が気が鬱々くさ/\すると、それを取り出して見た。
青磁の皿 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
「お蔭できずなほつてからは、人間も一段と悧巧になり、従来これまでのやうに鬱々くさ/\しないで、その日その日をたのしむやうになつた。」
同家ではこれを広い世間にたつた一つしか無い宝物ほうもつとして土蔵にしまひ込んで置いた。そして主人が気が鬱々くさ/\すると、それを取り出して見た。