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きくば
拵へ又其外の
氣配りも坊主でなければ萬事
行屆かず其の上
掛合も致す
旁々以て汝は大役で有たナ
先々其儀は夫で
宜し/\シテ
願山汝が世話を
取りつ
慰めつ
一方は
心を
浮かせんと
力め
一方は
見張りを
嚴にして
細ひも
一筋小刀一挺お
高が
眼に
觸れさせるな
夜は
別して
氣をつけよと
氣配り
眼配り
大方ならねば
召使ひの
者も
心を
得て
風の
音を
鉄扇の隙なき構え、立ち上がる
間の
気配り——どこにも斬りつける
破綻がない。