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奇
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あやし
ふりがな文庫
“
奇
(
あやし
)” の例文
流れる水と、自分の恋と、電燈の輝きで美しい夜の大阪とを考えの中で比較してみると自分が、自分に
奇
(
あやし
)
まれてくるほどおかしなものであった。
空中征服
(新字新仮名)
/
賀川豊彦
(著)
使
異
(
あや
)
しみながら彼の
館
(
みたち
)
に
往
(
い
)
きて、其の
由
(
よし
)
をいひ入れてうかがひ見るに、
主
(
あるじ
)
の助をはじめ、
令弟
(
おとうと
)
の十郎、
二八
家の子
掃守
(
かもり
)
など居めぐりて酒を酌みゐたる。師が詞のたがはぬを
奇
(
あやし
)
とす。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
さすがに
持扱
(
もてあつか
)
ひて直行の途方に暮れたるを、老女は目を
纖
(
ほそ
)
めて、
何処
(
いづこ
)
より出づらんやとばかり世にも
奇
(
あやし
)
き声を
発
(
はな
)
ちて
緩
(
ゆる
)
く笑ひぬ。彼は
謂知
(
いひし
)
らぬ
凄気
(
せいき
)
に打れて、覚えず肩を
聳
(
そびや
)
かせり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
熒惑
(
けいわく
)
明らかならざればすなわち
雉
(
ち
)
兎を生む〉と
奇
(
あやし
)
い説を引き居る。
十二支考:02 兎に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
さは
謂
(
い
)
へ、人の親の切なる
情
(
なさけ
)
を思へば、
実
(
げ
)
にさぞと肝に
徹
(
こた
)
ふる
節無
(
ふしな
)
きにもあらざるめり。大方かかる筋より人は恨まれて、
奇
(
あやし
)
き
殃
(
わざはひ
)
にも
遭
(
あ
)
ふなればと
唯思過
(
ただおもひすご
)
されては
窮無
(
きはまりな
)
き
恐怖
(
おそれ
)
の募るのみ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
曾
(
かつ
)
て聞かざりし恋人が身の上の秘密よ、と満枝は
奇
(
あやし
)
き興を覚えて耳を傾けぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“奇”の意味
《名詞》
変わっていること。特異。
(出典:Wiktionary)
“奇”の解説
奇(き)は、漢姓の一つ。
(出典:Wikipedia)
奇
常用漢字
中学
部首:⼤
8画
“奇”を含む語句
奇怪
奇異
怪奇
好奇
好奇心
奇観
奇術
奇妙
数奇
奇体
奇蹟
奇矯
奇態
奇々怪々
珍奇
奇特
奇禍
留南奇
御奇特
奇縁
...