“奇(あ)” の例文
こうした長い浴湯(ゆあみ)からあがって、からだを拭えば、——奇(あ)やしや総身の皮膚が、キラキラと銀光を放つではないか。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
常によく見る夢ながら、奇(あ)やし、懐(なつ)かし、身にぞ染む。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
峯々は、さながら、一種の華美にして沈欝な、鮮麗にしてしかも陰惨な、奇(あ)やしい錦繍の衣を引きまとって、屈み加減に凝然と、結跏(か)し趺(ふ)坐しているのである。そこに何らの動揺もない。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
常によく見る夢乍ら、奇(あ)やし、懷(なつ)かし、身にぞ染む。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)