となへ)” の例文
旧字:
衣絵きぬゑさんに、となへ似通にかよふそれより、ほ、なつかしく、なみだぐまるゝは、ぎんなべれば、いつも、常夏とこなつかげがさながらゑたやうにくのである。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わたくしは所謂新しき女は明治大正に至つて始て出でたのではなく、昔より有つたとおもふ。そしてわたくしの用ゐる此となへには貶斥へんせきの意は含まれてをらぬのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
されどなんぢらはラビのとなへを受くな。また、導師の称を受くな。
如是我聞 (新字新仮名) / 太宰治(著)