“となえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
58.3%
25.0%
呼称8.3%
称呼8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここに何ともいえない大胆な意外な不調和を見せている処に、いわゆる雅致ととなえる極めてパラドックサルな美感の満足を感じて止まなかったからである。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
然るに不思議なるは、王制維新以来、五十いんということをとなえだして、学校の子供に入学のはじめより、まずこの五十韻を教えて、いろはを後にするものあり。元来五十韻は学問(サイヤンス)なり。
小学教育の事 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
だから、この不毛を食う不毛の民を支配している石川の散所ノ太夫義辰も、時の呼称となえに従えば、悪党だった。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ものは称呼となえも大事である。辻町糸七が、その時もし、真珠、と云って策を立てたら、弦光も即諾して、こまぎれ同然な竹の皮包は持たなかったに違いない。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)