“よびな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
呼名64.3%
呼馴14.3%
呼做7.1%
呼称7.1%
呼稱7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その語もまだ残って東北ではアッパ、沖繩ではアンマがあるが、一般に呼名よびなは許される限り上級へと登って行って、裏長屋うらながやにも奥さんは多くなったのである。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
余はまたこの数年来市区改正と称する土木工事が何ら愛惜あいせきの念もなく見附みつけ呼馴よびなれし旧都の古城門こじょうもんを取払ひなほいきおいに乗じてその周囲に繁茂せる古松を濫伐らんばつするを見
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ものして自然に美辞びじのりかなうと士班釵すぺんさあおきなはいいけりまことなるかな此の言葉や此のごろ詼談師かいだんし三遊亭のおじ口演くえんせる牡丹灯籠ぼたんどうろうとなん呼做よびなしたる仮作譚つくりものがたりを速記というほう
怪談牡丹灯籠:01 序 (新字新仮名) / 坪内逍遥(著)
黒と黄の配合はこの週間の流行だと言って、彼女は黒の制服をつけた真面目顔の運転手をよろこんだ。私が名を訊いたら彼は「第十九番ヌメロ・デズヌウフ」とだけ答えた。こうして19が彼の呼称よびなになったのだ。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
ほか布袋屋ほていやふ——いまもあらう——呉服屋ごふくやがあつたが、濱野屋はまのやはう主人しゆじんが、でつぷりとふとつて、莞爾々々にこ/\してて、布袋ほてい呼稱よびながあつた。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)