“閻羅”の読み方と例文
読み方割合
えんら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
玄石、子珍に語るよう、汝眼を閉じよ、汝を伴れ去って父を見せようと。珍目を閉づるに須臾しゅゆにして閻羅えんら王所の門に至り北に向って置かる。
それより情死の事由をつらね、更に一転してその苦痛と応報とをぶ。「あやなき闇に凄然すさまじや、閻羅えんらと見ゆる夏木立」。
性情から、人格から、生活から、精神の高低から、叡智えいちの明暗から、何から何まで顔に書かれる。閻羅えんら大王の処に行くと見る眼かぐ鼻が居たり浄玻璃じょうはりの鏡があって、人間の魂を皆映し出すという。
(新字新仮名) / 高村光太郎(著)