“犠牲者”の読み方と例文
読み方割合
ぎせいしゃ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女は、いつのまにか静まり返って了った押入れの前に立って、犠牲者ぎせいしゃの死をとむらう代りに、懐しい恋人のおもかげを描いているのだった。
お勢登場 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
リカルドがむちを手に持って立っていると、とうとう五人までの犠牲者ぎせいしゃが一列にかれの前にならべられることになった。
傴僂という字なら、彼は、五つの異った国の字で書くことが出来るのだが。ナブ・アヘ・エリバ博士は、この男を、文字の精霊の犠牲者ぎせいしゃの第一に数えた。
文字禍 (新字新仮名) / 中島敦(著)