“ぎせいしゃ”の漢字の書き方と例文
語句割合
犠牲者100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
刺戟しげきするのかなア。だが待ちたまえ、今日は何も吸血鬼が犠牲者ぎせいしゃを出したという新聞記事を見なかったぜ。はッはッ、とうとう君に一杯いっぱいかつがれたらしい。はッはッはッ
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と、いうような、定かならぬうめきが、聴えたようであったが、闇を掴むかの如く、犠牲者ぎせいしゃの両手が、伸びて、ッて、やがて、全身を突っ張ったまま、ドタリと斜めうしろにたおれた。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
その結果、一箇の無残むざんな焼死体が発見せられた。背骨からしてすぐ判定がついて、犠牲者ぎせいしゃは気の毒な研究生小山すみれであることが分った。しかし美貌の男も美女も、現場に骨を残していなかった。
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)