後生ごしよう)” の例文
ややしばしありて雪子は息の下に極めて恥かしげの低き声して、もう後生ごしようお願ひで御座りまする、その事は言ふて下さりますな
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
狂風一陣こずゑをうごかしてきたる気の立つた折には、父様とうさん母様かあさん兄様にいさんも誰れも後生ごしよう顔を見せて下さるな、とて物陰にひそんで泣く、声ははらわたを絞り出すやうにて私が悪う御座りました
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)