“胴上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どうあ66.7%
どうあげ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たちま何人だれ發聲おんどにや、一團いちだん水兵等すいへいらはバラ/\とわたくし周圍めぐり走寄はしりよつて『鐵車てつしや萬歳ばんざい々々々々。』とわたくし胴上どうあげをはじめた。
一同の者は喜び勇んで、徳兵衛を捕まえて胴上どうあげをして、わいしょわいしょと村の方へ運んでいきました。
ひでり狐 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
あの胴上どうあげもさることながら、この寒さに向っての水雑炊と来ては思うだに身の毛のよだつ地獄のふちだ。私は、水だの、流れだのという川に縁のある文字を感じても、不吉な空想に震えた。
鬼涙村 (新字新仮名) / 牧野信一(著)
たいていの亜米利加人アメリカじんに通じる訳のものではないが、そこがバーのバーたるところで、ゼントルメン大いに飲みましょうとやるや否や、士官連がわあっと云って主人公を胴上どうあげにしたそうである。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)