“どうあげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
胴上50.0%
胴揚50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの胴上どうあげもさることながら、この寒さに向っての水雑炊と来ては思うだに身の毛のよだつ地獄のふちだ。私は、水だの、流れだのという川に縁のある文字を感じても、不吉な空想に震えた。
鬼涙村 (新字新仮名) / 牧野信一(著)
たいていの亜米利加人アメリカじんに通じる訳のものではないが、そこがバーのバーたるところで、ゼントルメン大いに飲みましょうとやるや否や、士官連がわあっと云って主人公を胴上どうあげにしたそうである。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
れといふとやつ中間なかまがばらばらと飛出とびだしやあがつて、どうだらうちいさなもの萬燈まんどううちこわしちまつて、胴揚どうあげにしやがつて、やがれ横町よこてうのざまをと一にんがいふと
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それといふと奴の中間なかまがばらばらと飛出しやあがつて、どうだらう小さな者の万燈をぶちこわしちまつて、胴揚どうあげにしやがつて、見やがれ横町のざまをと一人がいふと
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)