“おんと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
音吐89.5%
御取5.3%
穏厚5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その沈着な容子と、朗々たる音吐おんとに、一瞬敵味方とも耳をすましたが、終ると共に、玄徳の兵が、わあっと正義のいくさたる誇りを鯨波ときのこえとしてあげた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先きには道具とおおせられ候故、武家の表道具を御覧に入れたり、茶器ならば、それも少々持合せ候とて、はじめて御取おんといだしなされし由、御当家におかせられては、代々武道の御心掛深くおわしまし
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
夫仁平は穏厚おんとな生れ、かっと燃立つ胸なでおろし、それが素振そぶりは顔へも出さず……
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)