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吐
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はき
ふりがな文庫
“
吐
(
はき
)” の例文
最後に婦人は口中より一本の釘を
吐
(
はき
)
出して、これを彼二十一歳の男子と記したる紙片に
推当
(
おしあ
)
て、鉄槌をもて
丁々
(
ちょうちょう
)
と打ちたりけり。
黒壁
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
菅神
怍色
(
はづるいろ
)
あり、
適
(
たま/\
)
柘榴
(
さくろ
)
を
薦
(
すゝむ
)
、 菅神
哺
(
たべかけ
)
を
吐
(
はき
)
て
焔
(
ほのふ
)
をなし玉ひしといふ
故事
(
ふること
)
は、
元亨釈書
(
げんかうしやくしよ
)
の
妄説
(
まうせつ
)
に
起
(
おこ
)
る。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
夜の間に溜った
執拗
(
しつっこ
)
い
痰
(
たん
)
を、忙しく舌の先きを動かして、ペッ、ペッ、と痰壺へ
吐
(
はき
)
落し、プーンと立登って来るフォルマリンの匂いを嗅ぎながら注意深く吐落した一塊りの痰を観察すると
蝱の囁き:――肺病の唄――
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
「
吐
(
はき
)
がくるとすぐ□□さんが見にきてくれるから嬉しくて……」
妹の死
(新字新仮名)
/
中勘助
(著)
置て
戻
(
もど
)
りしにぞお花は
早速
(
さつそく
)
煎
(
せん
)
じて
飮
(
のま
)
するに其夜の明方頃になり友次郎は
夥多敷
(
おびたゞしく
)
吐
(
はき
)
けるが夫より大いに
熱
(
ねつ
)
も
醒
(
さめ
)
すや/\と
眠
(
ねむ
)
る樣子なるにぞお花は少しは
安堵
(
あんど
)
せしに其翌日より友次郎の右の足に大きさ
茶碗
(
ちやわん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
爛々
(
らんらん
)
たる
火焔
(
かえん
)
を
吐
(
はき
)
て
矗
(
すっく
)
と
立
(
たっ
)
たる
鬼桃太郎
(新字新仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
菅神
怍色
(
はづるいろ
)
あり、
適
(
たま/\
)
柘榴
(
さくろ
)
を
薦
(
すゝむ
)
、 菅神
哺
(
たべかけ
)
を
吐
(
はき
)
て
焔
(
ほのふ
)
をなし玉ひしといふ
故事
(
ふること
)
は、
元亨釈書
(
げんかうしやくしよ
)
の
妄説
(
まうせつ
)
に
起
(
おこ
)
る。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
る
火※
(
くわえん
)
を
吐
(
はき
)
て
矗
(
すつく
)
と
立
(
たつ
)
た
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
そのまゝ
御機
(
おはた
)
によりて
織
(
おら
)
んとしけるに、
倏急
(
たちまち
)
仰向
(
あふむき
)
に
倒
(
たふ
)
れ
落
(
おち
)
、
血
(
ち
)
を
吐
(
はき
)
て
絶入
(
たえいり
)
けり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
地中
(
ちちゆう
)
深
(
ふか
)
ければかならず
温気
(
あたゝかなるき
)
あり、
地
(
ち
)
温
(
あたゝか
)
なるを
得
(
え
)
て
気
(
き
)
を
吐
(
はき
)
、天に
向
(
むかひ
)
て
上騰
(
のぼる
)
事人の
気息
(
いき
)
のごとく、
昼夜
(
ちうや
)
片時
(
かたとき
)
も
絶
(
たゆ
)
る事なし。天も又気を
吐
(
はき
)
て地に
下
(
くだ
)
す、
是
(
これ
)
天地の
呼吸
(
こきふ
)
なり。人の
呼
(
でるいき
)
と
吸
(
ひくいき
)
とのごとし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
吐
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
“吐”を含む語句
嘔吐
吐出
吐月峰
吐瀉
吐息
吐月峯
毒吐
竜吐水
逆吐
吐掛
唾吐
吐露
嘘吐
音吐
吐気
龍吐水
息吐
御吐
吐散
吐蕃
...