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吐
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つく
終に其場へ切
伏たり斯て兩人はホツと一
息吐處へお里も
遁て
駈來り其所に御
在は父樣かといふ聲
聞てオヽお里か能マア無事でと親子三人
怪我のないのを
消し
魂を
飛し更に
生たる心地もなく
互に
顏を見合せ思ひ/\に
神佛を
祈り
溜息を
吐ばかりなり風は益々
強く船を
致したり
霞ヶ
關の坂下にて
惡い
犬めが
吼付故據所なく
拔討に犬を斬しが其血が
刎衣類を
如斯に
汚せしなりと云つゝ
吐息を
吐體が
何も
怪しく思はれたり夫のみならず第一に
病家へ行に
傘を