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吐
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こ
ふりがな文庫
“
吐
(
こ
)” の例文
太平楽
吐
(
こ
)
くな。ええ。このケダモノが……何かあ。貴様が
死
(
しに
)
さえすれあ二十円取れる。市役所へ五十銭附けて届けれあ葬式は片付く。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
また、千太がね、あれもよ、
陸
(
おか
)
の
人魂
(
ひとだま
)
で、十五の年まで見ねえけりゃ、一生
逢
(
あ
)
わねえというんだが、十三で出っくわした、
奴
(
やつ
)
は
幸福
(
しあわせ
)
よ、と
吐
(
こ
)
くだあね。
海異記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何
吐
(
こ
)
く、免許地の女共はな、遊び場所は町にはなくて砂山の上だ、みんな日の目を見ないので顏色がわるくてな、われのお母もその中にまじつてゐたつけ
命
(旧字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
その時だよ、大笑いをやらかしたのは! おれと一緒だったペレペンジェフの野郎がね、『こいつあ、チチコフがいたら、持ってこいだがなあ!……』って
吐
(
こ
)
きやがるのさ。
死せる魂:02 または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
母「あゝ云う
言抜
(
いいぬけ
)
を
吐
(
こ
)
きゃアがる、気い
引
(
ひい
)
て見たなどゝ猶更置く事は出来ねえから出て行け」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
「この
人
(
ふと
)
は。馬鹿
吐
(
こ
)
くでねえ。
俺
(
おら
)
の年でハア、惚れるのなんのちゅう事があるもンけえ」
青服の男
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
「
何
(
に
)
ゃ
事
(
ごと
)
吐
(
こ
)
くきゃ、
此畜生
(
こんちくしょう
)
! あら
厭
(
いや
)
ばん、
此方
(
こなた
)
のそくしゃあか、
冗談
(
ぞうだん
)
しんさんな」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「
何奴
(
どいつ
)
だア、何ヨグズグズ
吐
(
こ
)
きゃアある、土性ッ骨ヒッ
挫
(
くじ
)
かれねエ用心しろイ」
監獄部屋
(新字新仮名)
/
羽志主水
(著)
云う事うにもことう
欠
(
け
)
えて、まあ
何
(
あ
)
んたらことう
吐
(
こ
)
くだ!
禰宜様宮田
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
「
要
(
い
)
らんこと
吐
(
こ
)
くな!」
夏蚕時
(新字旧仮名)
/
金田千鶴
(著)
馬鹿奴
(
ばかめ
)
え。何を
吐
(
こ
)
きくさる。ワレのような小僧に何がわかるか。あの逆立ちは芸当の小手調べチウて、芝居で云うたらアヤツリ
三番叟
(
さんばそう
)
や。
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
あに、はい、墓さ
苞入
(
つといり
)
に及ぶもんか、手間
障
(
ざい
)
だ。また誰も見ていねえで、構いごとねえだ、と
吐
(
こ
)
いての。
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
勝「こいつが又馬鹿を
吐
(
こ
)
きやがる、
最
(
も
)
う承知がならねえ、野郎何うするか見アがれッ」
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「鑑札たあ何だ。何を
吐
(
こ
)
くだ。」
命
(旧字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
それを苦にした母親が瘠せ細って死ぬる。折角来てくれた女房までもが見損のうたと
吐
(
こ
)
いて着のみ着のままで逃げてしもうた。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「なにバカ
吐
(
こ
)
く奴は淺吉か。」
命
(旧字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
と
吐
(
こ
)
くでねえか。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
『ナニ。生きとるかも知れん。馬鹿
吐
(
こ
)
け。見てんやい。眼球ア白うなっとるし、
睾丸
(
きんたま
)
も真黒う固まっとる。
浅蜊
(
あさり
)
貝の腐ったゴト口開けとる
奴
(
と
)
ばドウするケエ』
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「嘘
吐
(
こ
)
け……お前の女だろうが」「馬鹿云えコン畜生」「シッシッ」
いなか、の、じけん
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「嘘
吐
(
こ
)
け。俺あ見てたんだぞ……」
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「……嘘
吐
(
こ
)
け……」
オンチ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
吐
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
“吐”を含む語句
嘔吐
吐出
吐月峰
吐瀉
吐息
吐月峯
毒吐
竜吐水
逆吐
吐掛
唾吐
吐露
嘘吐
音吐
吐気
龍吐水
息吐
御吐
吐散
吐蕃
...