“馬鹿奴”の読み方と例文
読み方割合
ばかめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬鹿奴ばかめえ。何をきくさる。ワレのような小僧に何がわかるか。あの逆立ちは芸当の小手調べチウて、芝居で云うたらアヤツリ三番叟さんばそうや。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「これがこのれッらしのこしらえ上げた狂言の落所おちだったのか。馬鹿奴ばかめ、そう貴様の思わく通りにさせてたまるものか」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
まるで心と反対なことを喋舌しゃべっている。馬鹿奴ばかめ! 遅いから休むと云われてしまえばそれまでじゃないか。何という間抜けな拙いことを云ってしまったんだろう。
妖影 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)