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吐
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ほざ
ふりがな文庫
“
吐
(
ほざ
)” の例文
「包み隠さず申し立てりゃあお上へ慈悲を願ってやる。なに? やいやい、まだ知らぬ存ぜぬと
吐
(
ほざ
)
きやがるか。」
釘抜藤吉捕物覚書:03 三つの足跡
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
固
(
もと
)
より口実、狐が化けた飛脚でのうて、
今時
(
いまどき
)
町を通るものか。
足許
(
あしもと
)
を見て
買倒
(
かいたお
)
した、十倍百倍の
儲
(
もうけ
)
が
惜
(
おし
)
さに、
貉
(
むじな
)
が勝手なことを
吐
(
ほざ
)
く。
引受
(
ひきう
)
けたり平吉が。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それには自分に受負はせて呉れたら格安に勉強するとでも
吐
(
ほざ
)
くだらうと言つたが、松山に居る独逸の俘虜で、日本の紋の研究を始めて、材料をどつさり集めてゐるのがあるさうだ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「いうてよいことはいわず、いえばいうほど苦しむことをまだ
吐
(
ほざ
)
くか」
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わらわにかばかりの力あらば、
虎狼
(
とらおおかみ
)
の手にかかりはせじ、と
吐
(
ほざ
)
いた、とな。続いて三年、毎年、秋の大洪水よ。
天守物語
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
と
吐
(
ほざ
)
きそうな。これがさ、峠にただ一人で
遣
(
や
)
る
挙動
(
ふるまい
)
じゃ、我ながら
攫
(
さら
)
われて魔道を一人旅の異変な
体
(
てい
)
。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
勝手な事を
吐
(
ほざ
)
くうちに、船の中で
胡坐
(
あぐら
)
に成った。が兎が
櫂
(
かい
)
を押さないばかり、狸が乗った形である。
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と、親仁がもっともらしい
顔色
(
かおつき
)
して、ニヤリともしないで
吐
(
ほざ
)
くと、女どもは
哄
(
どっ
)
と笑って、線香の煙の黒い、吹上げの
沫
(
しぶき
)
の白い、
誰彼
(
たそが
)
れのような中へ、びしょびしょと入って
行
(
ゆ
)
く。
妖術
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
吐
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
“吐”を含む語句
嘔吐
吐出
吐月峰
吐瀉
吐息
吐月峯
毒吐
竜吐水
逆吐
吐掛
唾吐
吐露
嘘吐
音吐
吐気
龍吐水
息吐
御吐
吐散
吐蕃
...