刺毛とげ)” の例文
命中あたつたが最期殻の刺毛とげ人間ひとの五六人は殺せるし、命中あたらなかつた所で、うまはじけさへすれば激しい臭味でもつて一大隊位の兵士を窒息させるのは朝飯前だといふのだ。
イガホオズキまたは鬼酸漿おにほおずきという名まえは、くき刺毛とげがあるところからつけられたのだが、それよりも小さい天然観察者たちには、この点がもっと注意を引いていたのである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
キツチナーは味も臭味も無いが、刺毛とげだけは鋭い。