“棘(はり)” の例文
時化(しけ)つづき西風強く、夜は絶えて漁火(いざり)すら見ね、をりをりに雨さへ走り、稲妻の青(さを)の映(うつ)りに、鍵形(かぎがた)の火の枝の棘(はり)ひりひりと鋭(と)き光なす。其ただちとどろく巻波(まきなみ)。
時化(しけ)つづき西風強く、夜は絶えて漁火(いざり)すら見ね、をりをりに雨さへ走り、稲妻の青(さを)の映(うつ)りに、鍵形の火の枝の棘(はり)ひりひりと鋭き光なす。そのただちとどろく巻波。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)