“燃未了”の読み方と例文
読み方割合
もえさし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かかる賭博に喧嘩の伴うのは珍しくない。二人は勝負の争いからたちまちに喧嘩を始めて、熊吉は燃未了もえさしの枝をるより早く、重蔵の横面よこつらを一つなぐった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
何処どこやらで滝の音が聞えて、石燕いわつばめが窟の前を掠めて飛んだ。男は燃未了もえさしたきぎって、鳥を目がけてはたと打つと、実に眼にもとまらぬ早業で、一羽の石燕は打つにしたがって其手下そのてもとに落ちた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
重太郎も流石さすが面目きまりが悪いか、燃未了もえさしたきぎほじりながら
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)