“穴鑿”の読み方と例文
読み方割合
あなほ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いっそ穴鑿あなほりで引っ使われたほうが苦しゅうないと思うくらい、その中でどうかこうか此日ここまで運ばして来たに今日休んでは大事のつまずき、胸が痛いから早帰りします
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
たゝき大工穴鑿あなほり大工、のつそりといふ忌〻しい諢名さへ負せられて同業中なかまうちにも軽しめらるゝ歯痒さ恨めしさ、蔭でやきもきと妾が思ふには似ず平気なが憎らしい程なりしが
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
たたき大工穴鑿あなほり大工、のっそりという忌々いまいましい諢名あだなさえ負わせられて同業中なかまうちにもかろしめらるる歯痒はがゆさ恨めしさ、かげでやきもきとわたしが思うには似ず平気なが憎らしいほどなりしが
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)