)” の例文
だが、ち出しもののつぼのように外側ばかり鮮かで、中はうつろに感じられる少年だった。少年は自分でもそのうつろに堪えないで、この界隈かいわいを酒を飲み歩いた。
雛妓 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)