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鑿
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たがね
ふりがな文庫
“
鑿
(
たがね
)” の例文
彼はほとんど自由になって恐ろしい態度をし、すごい火光がしたたるばかりのまっかに焼けた
鑿
(
たがね
)
を、頭の上に振りかざしていたのである。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
ねえ支倉君、じいっと耳を澄ましていると、なんだか茶立蟲のような、美しい
鑿
(
たがね
)
の音が聞えてくるようじゃないか。ときに、こういうヴェルレーヌの詩が……
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
清の
名乗
(
なのり
)
は、勿論、恩師窪田
清音
(
すがね
)
の一字。一刀一刀鍛つごとに、鉄へ切り込む
鑿
(
たがね
)
のごとく、その人を忘れまいとする彼の気持から選んだ名であることはいう迄もない。
山浦清麿
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
フォーシュルヴァンは震え上がって息もつけなかったが、それでも鋭利な
鑿
(
たがね
)
と
金槌
(
かなづち
)
とを取って、上の板をはねのけた。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
私の仕事ですから、ポケットの中に
金槌
(
かなづち
)
と
鑿
(
たがね
)
と
釘抜
(
くぎぬ
)
きとを入れて置きます。棺車が止まって、人夫どもがあなたの棺を繩でゆわえて、穴におろします。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
▼ もっと見る
同時に彼は腕を伸ばして、右手に木の柄をつかんで持っていた焼けてる
鑿
(
たがね
)
を、そのあらわな肉の上に押し当てた。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
老人のポケットから、
金槌
(
かなづち
)
の柄や鋭利な
鑿
(
たがね
)
の刃や
釘抜
(
くぎぬ
)
きの二つの角などがはみ出ていた。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
“鑿”の解説
鑿(のみ)は、木材、石材、金属などに穴を穿ったり、彫刻したりするのに用いる切削加工の工具。部材に対して尾部をハンマーなどで叩く叩き鑿と、両手で突く突き鑿に大別される。
(出典:Wikipedia)
鑿
漢検1級
部首:⾦
28画
“鑿”を含む語句
穿鑿
掘鑿
鑿岩機
一鑿
大鑿
鑿胝
鑿孔機
開鑿
石鑿
丸鑿
斧鑿
不穿鑿
開鑿者
鑿入
鑿打
鐔鑿
穴鑿
神斧鬼鑿
鑿岩車
鑿竿
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