“名乗”のいろいろな読み方と例文
旧字:名乘
読み方割合
なのり52.0%
なの32.0%
なのら8.0%
なのっ4.0%
ナノ4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも海路を立ち退くとあれば、をつき止める事も出来ないのに違いない。これは自分一人でも、名乗なのりをかけて打たねばならぬ。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「それがよく分らない。烏啼と名乗なのる彼に会った者は誰もない。しかし脅迫状きょうはくじょうなどで、烏啼天駆の名は誰にも知れわたっている」
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
忠知はそれを面倒に思って、家来に自分の名を名乗なのらせて面会させた。すると、その家来が悪心を起して、その席の一人の侍の懐中を盗んだ。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
そのとき私は同行少年の名を借りて三輪光五郎みわみつごろう(今日は府下目黒のビール会社に居る)と名乗なのって居たが、一寸ちょいと上陸して髪結床かみゆいどこいった所が、床の親仁おやじ喋々ちょうちょう述べて居る
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
木下、名乗ナノカケ名乗リカケ、勝助ガ首ヲ取ツテ、筑前守ヘ見参ニ入ル。比類ナキ働キ哉ト、諸陣申合ヘリ。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)