“なのら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
名乗50.0%
名乘25.0%
名稱25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金三郎は娘の顔に母親の昔の俤を見出みいだして、娘の亭主と争ってそれを連れ出し、三十七年前の母親のお染の名を名乗なのらせて小牛田に泊り、その時のみたされない恋の遊戯をそのままくり返したのだろう
傳授でんじゆしたる甲斐かひありと悦ぶ事限りなく爰に於て丸龜まるがめの道場は養子半四郎にまかせんと五左衞門は我名の一字をゆづつて後藤半四郎秀國ひでくに名乘なのら門弟中もんていぢうへも右のおもむきを吹聽ふいちやうなし五左衞門は是よりなほ流名りうめい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つかへ申けるは徳川と名乘なのらせ給ふにはさだめて仔細しさいある御方なるべしそれがし事は信濃國諏訪すはの者にて遠州屋ゑんしうや彌次六と申し鵞湖散人がこさんじんまた南齋なんさいとも名乘候下諏訪しもすは旅籠屋はたごや渡世とせい仕つれり若も信州邊しんしうへんへ御下りに成ば見苦みぐるしくとも御立寄あるべし御宿仕らんと云にぞ寶澤は打點頭うちうなづきさて
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それならば何故なぜ池上小學校いけがみせうがくかう名稱なのらずして大島小學校おほしませうがくかうといふ校長かうちやう同姓どうせい名稱めいしようけたか、諸君しよくんかなら不審ふしんおもはれるでしよう。これにはまた意味いみふか理由りいうるのです。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)